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ハイテクのルーツ3 スペースシャトルの驚くべき技術

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リチャード・ハモンドが世界初の再使用型宇宙機のルーツに迫る。スペースシャトルに対してのNASA(米航空宇宙局)の驚異的なハイテク技術。彼はフロリダのケネディ宇宙センターの舞台裏に潜入し、人間が作り上げた中で最も高度な科学技術の集大成であるこの宇宙船が、教会のオルガンのポンプ(空気を送るふいご)や、路面電車の線路、第二次世界大戦で使われた音波探知防御装置、カメラの絞り、それに大砲の砲弾がなければ作れなかったことを発見する。シャトルは3700万馬力の推力を生み出すメインエンジンによって地球の上空650キロメートルの高さにまで達するが、発射の際にエンジンの燃焼によって生じる3300℃を超える高温を、低温の液体水素(マイナス253℃)を使って冷やすことでシャトル本体を保護する方法をリチャードが実験する。そしてこの方法を使って、アイスクリームで作ったやかんでお湯をわかすことに成功する。また一般の台所で使われるアルミホイルと同じアルミが、固形ロケット燃料に果たす役割や、燃料を広い範囲でより早く燃焼させることによってロケットのスピードを増す方法を説明する。まったく同じ2台のロケットを、燃料を燃やす速さを変えて競争させることで、どうやってNASAが発射時の速度を最大化させたかが分かる。さらに発射台に備え付けられたシャワーが20秒間に100万リットルの水を散布し発射台を水浸しにすることで、発射時の轟音でシャトル自体が壊れるのを防いでいることを学ぶ。宇宙空間で100万ドル(およそ1億円)のペイロードを見失わないために、カメラのレンズを閉じる仕組みが使われている。またオービターや宇宙飛行士を次のミッションに向けて安全に帰還させるには、大砲の砲弾の空気力学(これは超音速空洞で実験する)や、発泡体でできた特殊な耐熱タイルが必要なのだ。

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